離婚事件・親子事件

財産分与を行う際の注意点

離婚に際して,よく財産分与が問題になります。この財産分与とは,簡単にいいますと,夫婦が結婚後築き上げた財産を分ける制度ですが,結婚後取得した財産は,相続などによる場合を除き,基本的に離婚の際に夫婦で分けなければなりません。

ところが,実際の事件では,夫婦の一方が他方に対して,財産管理を任せていたため,「どこに預金があるのか」すら分からないという事態が生じます。このようなことになりますと,相手が正直に預金の在処を開示しない限り,この預金を財産分与として分けることができなくなってしまうのです。

このような事態を避けるため,夫婦関係の雲行きが悪くなってきたときには,預金について
  ①金融機関名と
  ②支店名を書き留めるなど,
できる限り資産状況を確認するようにして下さい。

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